ワーク介護バランス

遷延性意識障害の母とともに『仕事』も『介護』もあきらめない!

歯ぎしり

 

約2年前くらいから、突然母は起きているときに

歯ぎしりをするようになった

ひどいときは、日中の半分くらい

ずーっと、歯ぎしりをしていた

 

きっかけは

おそらく訪問歯科のときの

歯石取りだとおもう

 

ガリガリガリガリ金属音が頭に響き

よっぽどいやだったんだろう

そのあとから歯ぎしりをするようになった

 

歯医者さんが歯石を取りはじめたときに

嫌がる母がかわいそうで、

やめてもらいたかったけど

言えずにいた

 

歯ぎしりが始まったときは

とても後悔したが

実は、良かったこともあり

徐々に歯ぎしりをする時間も減り

いつの日か、嫌と思うときに歯ぎしりをする

唯一の母の意思表示になった

 

今は、痰が出たときや、体交のとき、

夜中、向きを変えてほしいと

私を呼ぶとき、何かが嫌なとき

その時にしか歯ぎしりをしなくなった

 

歯がすり減ってきていて

負担を考えると心配だけど

とっても大切な機能のひとつだ

ミニシュークリームを4つ

 

今日の言語聴覚療法の嚥下訓練は

ちょうどおやつの時間なので

ミニシュークリームを用意した

 

開眼はしていなかったそうだが

中のクリームをチュウチュウ吸うようにして

パクパクと4つも食べたらしい

 

すごい!

これでしっかり目を開けていたら

100点満点なのに

 

訪問診療の先生からは

しっかり開眼しているときに

食べさせてください

と言われているので

基本的にはそのようにしているつもりだ

 

でも、どうしても

本人は起きているのに

目を閉じてしまっているときがある

 

決して寝ているのではない

目を開けたくないのだ(たぶん)

 

現に今日のように

目を閉じたまま

パクパク食べたりする

 

目を閉じているから食べさせらない

と単純にそのまま受け取って

嚥下訓練をしないでいると

できるときが少なくなる

 

「誤嚥しますよ」と常に言われてしまうので

どこでやめて、どこまでやるか、、、

つらいところだ

 

かあさま、

ちゃんと目を開けてね

いつも笑顔でいるために

先日、とても嫌なことがあった

くやしくて涙が出た

 

でも、しかたない

我慢しなければ

 

その人と顏を合わさずにいることも

できなくはないが

それも大人げない

 

がんばって、いつも通りに挨拶をしたら

ニヤニヤと「すみませんでしたねー」と

軽ーい調子で謝られた

 

「えっ?そんな謝り方?」

と一瞬思ったが、

なぜだか不思議と腹は立たなかった

 

逆にその軽さに救われたのだ

 

そっか、そんなもんか

この人にとってはそんなものなんだ

そうだ、大したことじゃない

私が勝手に一人カッカして

怒っていただけなのかもしれない

きっと悪気はなかったんだ

 

そう思ったら、

一気に晴れやかな気持ちになった

 

負の気持ちというのは

決していいことをもたらさない

どんなことが起ころうと、

私がそれをどう受け止めるかだ

プラスに受け取れれば

きっといつも笑顔でいられる

 

「周りの人は自分のことを好意的に思ってくれている」

と信じていつも接している、と

誰かが言っていたのを思い出した

 

絶対それはいい循環になるとおもう